2009/10/28

2009年全日本ダートトライアル選手権第8戦 ダートスプリントin門前

2009年の全日本ダートトライアルも最終戦となってしまった。今年は無理を押して出た甲斐もあって何とかシードゼッケン争いにからむことができた。

第1戦 丸和  仕事のため不参加
第2戦 九州  何とか6位(7台中!)
第3戦 広島  6位(相変わらず前半=キャロッセ~松茸山が遅い・・・)
第4戦 北海道 遠すぎて行けません
第5戦 丸和  相性の悪い丸和で初めて入賞5位(一本目は2位!)
第6戦 切谷内 青森までサービス隊長にトラックをもってきてもらいました!でも8位。
第7戦 京都  転倒から2週間で修復。9位。

と、ここまでシリーズランキング7位。6位~9位までは僅差なので門前でイッパツ逆転でシリーズ6位の036が決まってしまうのだ!が、神は見放さなかった。最終戦は門前、全日本を開催するコースの中でも最も成績が期待できるコースなのだ!・・・って、一応地元だしね。

 てわけで、2週間前に7度目の地区チャンピオンを決めて気合十分、前の週の日曜日には真紅のボディにステッカーを貼りまくり。翌月曜日は振替休日。アライメントをチェック、フロントの右だけエライ狂っていたので調整。まぁ砂利の駐車場でうちの測定方法では測定限界まで追い込んだかな?(なんてミリ単位ですが)
 さらに今年の最初に後ろバンクだけ調整した(しかもプラグ交換のついで)バルブクリアランスもフロントバンク側だけ調整。ちょっと広げすぎた感もあるが、全バルブ詰まり過ぎだったのでヨシとして。
 さらにさらにこの夏エンジンがオーバーヒート気味だったので、在庫部品から引っ張り出してきた水温計を取り付け、最後に冷却ファンの強制オンスイッチを取り付け。この作業のためにECUを移動していたのだが、これが作業終わって取り付けてもエンジンがかからない!一瞬焦ったけど、予想通りアースが一本抜けていたのを発見、付け直して一件落着。これで全日本の準備は終了。

 火曜日から金曜日、会社で耐え忍んでやっとこさ土曜日。昼に小松を出発。途中、買い物したり、優勝祈願でチャンピオンカレーでカツカレー食べたりしてコースへ。今年は公開練習は無いのでクルマを運び入れるだけなのだが、パドックにはたくさんの人とクルマが!さすが全日本戦です。
 私も車を下ろしただけで、頼まれもののカッティングを貼ったりしただけで終了。
夜はじんのびの湯で風呂入って、お買い物行ってからBBQ!一緒にBBQのトラスト軍団が先に火を起こしてました。お買い物に行こう・・・ってところで、知らない携帯番号から電話が!どこからかと思えば会社でした(-_-;お仕事の電話が長引いてしまったので、お買い物は先に行ってもらいました。
 肉やら刺身やらがやってきて本番突入。SPヤマダ社長はじめ元全日本チャンプのコルト乗りCOLTZ23Aさんらとスタート。途中、M2さんご意見番師匠ROAD君らが合流して深夜まで呑んでおりました。
 テントで就寝。朝起きたら、周りのテント、トラックはみんな居なくなっておりました(汗)さて、テントをたたんでコースへ上がろうか!というときに、空から大粒の雨が!テントは畳まずにトラックの荷台に放り込んで(登山用のドームテントなのでその形のまま)出発。まさかこのまま雨に!?と心配したのも杞憂に終わり、ざっと一雨で終わってくれました。

 受付。ゼッケン108番!煩悩ナンバー。吉と出るか?いや、出てくれ!準備・車検はサービス隊長に任せて、慣熟歩行へ。いやーこりゃー相当砂利入れとるわー!それなりに踏みしめられているのでパッと見は硬く見えるけど、すぐにザクザクになって、深いわだちになるだろうなぁーこりゃ。といった見積もり。コースとしてはコースの外周を全部使うパターンで久しぶりのパターンに使い始めたばかりの新コーナー?を組み合わせたロングコース。地区戦ではやらないし、全日本でも何年ぶり?(でも、先の北陸シリーズでオフィシャルのシミュレーション兼ねて?同じコースだったらしい・・・)
 コークスクリュー下りてから北陸コーナーへのつなぎと、初めて走る新コーナーを中心によくよく下見。つっても走ってみないことにはわからないのでまぁだいたいこんな感じ?ってところで。
 競技開始。PNクラスとN1クラスは見ておかないと!とギャラリーコーナー下で観戦。10台いかないうちにコースはみるみるザクザクに・・・やっぱり。そんななか、コルトのCOLTZ23Aさんは流石のロスの無い走り。やっぱあーやって走らなきゃいかん?いやいや・・・あんな難しいことは無理(笑)
 パドックに戻ってからは恒例の!?当日整備。ステッカー貼りから始まって京都で付けたばっかりなのに次の池の平の地区戦で速攻無くなってしまったフェンダーのインナーをマッドフラップ材で作ったりバタバタとしておりました。そんな時に限って、古い知り合いが尋ねてきてくださいまして、でもそんな状態だったのであまりお相手できずにすいませんでした>計時屋さん&じんさん。さらにさらにシリーズランキングを争うライバルたちが代わる代わるプレッシャーをかけにやってくる(笑)
 そんなこんなしているうちにSA2クラスが始まってしまった。見ていられるのはこのクラスの最初ぐらいまで。M2さんの駆るインプレッサが何やら走りにくそうにしているのを見てからクルマに乗り込む。タイヤはRE370Rの2回ぐらい使ったやつ?かな?こいつで1トライぐらいは何とかなるかと思っているが、2トライは持たないだろう・・・から、2トライ目はドライになってもらわないと困る!(って新品買えよ!って感じだけど、タイヤ1本2万円のご時世にクルマこかしちゃってるからお金が無いんです・・・)

 出走待ちの列に並ぶと軒並みウエットタイヤを選択。レビン+3SGTのてらやんさんだけは86RWかな?出走順、私の前はSMaSHの中沼選手。エンジンがかぶり気味なのかいつも出走待ちの時に激しく空ぶかしをするのであまり近づかずに。車載カメラの録画を開始して、フェイスマスクをかぶりヘルメットをかぶってグローブをして・・・といつものルーチン。心を落ち着かせながら順番を待つ。最低限、自分がゴールしたときにベストタイムをコールされなければ上位へ行く要件を満たさない。つまり、他人がどうこうではなく自分がどう走るか!?なのだ。とか考えているうちにスタートラインへ招き入れられた。自分の目の前を中沼選手の黄色いシビックが通り過ぎてゆく。あの車がギャラリーコーナーを登り終えて次のコーナーを曲がった辺りでスタートだ。




 スターターが合図をした。心の中で「OK!」と頷いて旗が振られるのを待つ。程なくしてスタートフラッグが振られた。
 舗装からのスタートなので、スリップ量控えめでエンジン回転に合わせてアクセルを踏んでゆく。ダートに至り1,2度レブリミッターが当たったところでシフトアップ。回転の落ち込みが少ないところをみると上手い具合にスリップ率をコントロールできたようだ。そのままギャラリーコーナーを駆け上がる。コークスクリューへ至るがやはり砂利の量は半端でなくよく滑る。何とかクルマをねじ伏せて北陸コーナーからガードレールはそれなりにクリア、メインストレートへ出るところは勢い余ってアウトに若干はらんでしまった。
 ストレートエンド、再びギャラリーコーナーの上りは上手い具合にイン側をトレースして上がれたが、登ってすぐの左コーナーはタイミングがつかめず今一なアングルとラインで中途半端・・・その先も行き当たりばったりで曲がって曲がって・・・第二ストレートエンド、でっかいタイヤのターン。「これは地区戦でもやったから・・・あんまりがんばりすぎると、止まれない!(実際に地区戦の時は止まれなかった)」と思って、手前でブレーキしたら、速度が落ちすぎて情けないターンで終了(-_-;
 それでも最低限の「ベストタイム更新!」の声は聞くことができた。とはいうものの、自分でミスが多い!と思った時に上に居られるほど全日本は甘くなく、結局トップと0.5秒差で4番手で一本目を折り返すことに。

 さて、昼の慣熟歩行が始まった。慣熟歩行の前に水を撒いていたらしい。ずいぶんと砂利は掃けたけれど、元々入れた砂利が半端じゃないせいか、この時点ではRE480R使えそうだけど、RE370Rでも変わらんかな?でもRE480Rかなぁ?う~ん・・・てな路面。RE461RKaiはありえんけど(そもそもトラックから下ろしてすらいない)。

 慣熟歩行が終わってパドックへ戻りウダウダしていると、隣のパドックのコルト乗りCOLTZ23Aさんが「なぞさん!タイヤ替えるの手伝って!」ドライタイヤかウエットタイヤかギリギリまで悩んだ挙句、ドライタイヤに換える事にしたとのこと。そしてその結果はブッチギリの優勝。タイヤを生かし車を生かす走りは流石の一言です。パドックにもどってきてから握手。あやかりたいあやかりたい・・・
 路面は刻々と乾いてきてはいるけれど、やっぱり砂利がポロポロと出てきている状態。なので、早々に迷わずRE480Rを装着。またまたステッカー貼ったりゴチャゴチャしているうちにSA2クラスが始まってしまい、エンジンの暖気運転を開始。今回からは水温計とファンスイッチがあるからちゃんとコントロールできるし。出走待ちの列に並んでいたら、走る化学者さんの車がゴール後動けなくなってしまっていたのを、オフィシャルがパドックまで押してきたけど、パドックへ下りてきたところで押すのをやめてしまった・・・え!?てわけで、走る化学者さんのパドックまで押すのを手伝ったのが運の尽き?ランサーってやっぱり重たいわ~。息が上がってしまった!
 さて、息を整えつつ(笑)車に乗り込み出走待ち。前後する出走順のクルマのタイヤは当然みんなドライ。ゴールするクルマはみんなタイムアップしてるようだ。路面がドライになった分は最低でもタイムアップしているということか。と、人のことを考えるのはよして「いかに自分がちゃんと走るかだ。」一本目、ちょっと走りがぬるかったし、二本目はちゃんと攻めたる!そして、スタートラインへ招き入れられた。




 呼吸を落ち着けてスタートフラッグが振られるのを待つ。前走者が通り過ぎてしばらくしてスタートフラッグが振られた。丁寧に、かつ回転がストールしないように気を使ってスタート。ギャラリーコーナーを上がる。若干タイヤのインフォメーションが少ない気が?まだタイヤが温まってない?そう思いながらコークスクリューへ至る。踏めなかったうえに思ったラインに乗れなかったが無理やり向きを変えて、思ったよりイン側の土盛に乗り上げつつ。コークスクリュー下りながら軽くサイドを当てて北陸コーナーへ真っ直ぐ加速。いつものようにサイドを使ってアクセルで巻こうとしたらこれまた思ったより巻いていかず。ガードレールコーナーをそれなりに抜けた後。リアをコントロールしきらずインに向きすぎ、オットット。アンダーとまでは言わないが全体的に希薄なグリップ感かなぁ?よくわからん路面です。
 ストレート立ち上がって2速、3速と加速。2回目のギャラリーコーナーへの進入。アウト側は恐らく穴ぼこだらけ。思い切り入ろうと思ったけれど一瞬迷ってさっとインに入ったらインに向きすぎた!と一瞬アウトに逃がしたら帰ってこれずアウトの穴にはまって跳ねて天を仰ぐ!やってもーた。何とか立て直してコース後半へ。リズムは悪いが1コーナーずつクリア。新コーナーでインにつきすぎたけれどフルカウンターで逃がしてストレートへ。1本目は抑えすぎて失敗したので「若干」ガマンしてまぁぴったりぐらいでタイヤのターンを回った。立ち上がり丁寧にアクセルコントロールしなければならないところをついつい踏みすぎて立ち上がりロス。

 無事にゴール、とりあえずベストタイムらしい。パルクフェルメに通されてPD記者サトちゃんが「やりましたねー」と写真撮ってくれてるけど、「あと1秒半は来ますよ!トップは。」なんて待っていましたが、あっさりと今年の全日本チャンピオンファーム太田にほぼ想定のタイムで抜かれ、福山師匠にも抜かれ・・・工藤店長がブッチギリ!最終的には想定していたよりもコンマ5速いタイムが決勝タイム。でもまぁこうやって走りを振り返ってみるとそれぐらい遅いか・・・オレ。
 てわけで、4番手をゲット。惜しくも表彰「台」は逃したが何とか入賞は果たすことができた。おかげでギリギリ最終戦でシリーズランキング6位に滑り込むことができた。

 全日本としては台数は微妙に少なかったがロングコースだったおかげで、表彰式は辺りが暗くなり始めてから。終わったら当然真っ暗。しかもそれからクルマ積んだりなんだり・・・コースを出たのは19時ごろか?その後メシ食って風呂入って家に帰ったのは午前様。近いのに~(笑)
 こうして2009年の全日本チャレンジは036獲得で無事に(?)終了となりました。